プレイの仕方:ブラックジャック

ゲーム種別:カジノ

対象年齢:18+

プレイ人数:2、3、4、5+

21としても良く知られています。ルールはシンプルで、プレイはスリル満点、高度な戦略を使う機会もあります。実際、ゲームを数学的に完璧にプレイし、カードをカウント(記憶)できるようなエキスパートプレイヤーであれば、プレイヤーの勝率が上がる事があります。

しかし、普通の参加者でもゲームでそれなりに上手いプレイをすれば、カジノ側の勝率が下がるので、ブラックジャックはプレイヤーにとって最も魅力的なカジノゲームの一つとなっています。ブラックジャックの人気は第一次世界大戦にさかのぼりますが、そのルーツは1760年代のフランスにまでさかのぼり、当時はVingt-et-Un(フランス語の21)と呼ばれていました。現代では、ブラックジャックはどのアメリカのカジノでプレイされているカードゲームの一つです。一般的な家庭ゲームとしては、やや違うルールでプレイされます。カジノ版は、ハウスがディーラーです(「パーマネントバンク」)。カジノのプレイでは、ディーラーは立ったままで、プレイヤーは着席しています。ディーラーは、カードのシャフルと配布から、すべての賭けの取りまとめまで、ゲーム運営の全責任を担っています。家庭のゲームでは、各プレイヤーがディーラーになる機会があります(「チェンジングバンク」)。

パック

標準の52枚のカードパックが使用されますが、ほとんどのカジノでは、複数デッキのカードをまとめてシャッフルします。6デッキのゲーム(312枚)が最も一般的です。これとは他に、ディーラーは何も書かれていないプラスチックのカードを使用します。これを配ることはありませんが、カードをリシャッフルするタイミングの目印として、パックの後ろの方に挿入します。4組以上のデッキを使用する場合、それらはシュー(ディーラーが、いくつものパックを直接手に持つことなく、カードを1枚ずつ伏せた状態で取り出すことができるボックス)から配られます。

ゲームの目的

各参加者は、合計が21を超えないように、できるだけ21に近づけて、ディーラーを上回ろうとします。

カードの点数/スコアリング

エースの点数を1にするか11にするかは、各プレイヤーが決められます。フェイスカード(絵札)は10で、他のカードはカードの印の数と同じ点数です。

ベッティング(賭け)

カードの配布が始まる前に、各プレイヤーは正面の指定エリアにチップをベットします。ベッティングには下限と上限が設定されており、一般的なリミットは2ドルから500ドルです。

シャッフルとカット

すべてのカードをミックスして、まとめ終わるまでに、ディーラーはパックの山を十分にシャッフルします。ディーラーはカットを行うプレイヤーを1人指定し、後ろの60枚から75枚くらいのカードが使用されないように、プラスチックのインサートカードを挿入します。(最後までカードを配らないことで、プロのカードカウンターがカウントするのを難しくします。)

カードの配布

すべてのプレイヤーのベッティングが完了したら、ディーラーは、時計回りの方向に各プレイヤーへ表向きのカード1枚を配り、自分自身にも表向きのカードを1枚配ります。次に、2枚目のカードが各プレイヤーへ表向きに配られ、ディーラーは2枚目のカードを裏向きに取ります。つまり、ディーラー以外のプレイヤーは2枚のカードを表向きに受け取り、ディーラーは1枚のカードを表向きに、もう1枚のカードを裏向きに受け取ります。(1デッキだけでプレイされるようなゲームでは、プレイヤーのカードは裏向きに配られ、それらを手に持ちます。しかし、今日では、ほぼすべてのブラックジャックゲームで、どのプレイヤーもカードに触れないという前提で、プレイヤーのカードが表向きに配られるようになっています。)

ナチュラル

プレイヤーの最初の2枚のカードが、エースと「10のカード」(絵札または10)の場合、2枚のカードの合計は21で、これはナチュラルまたは「ブラックジャック」となります。いずれかのプレイヤーがナチュラルを保有し、ディーラーが保有していない場合、ディーラーは、そのプレイヤーがベットした1.5倍の額をすぐに支払います。ディーラーがナチュラルを保有している場合、ディーラーはナチュラルを保有していないプレイヤー全員から賭けた額を回収します(ただし、加算額はありません)。ディーラーと他のプレイヤーがどちらもナチュラルを持っている場合、そのプレイヤーの賭けはスタンドオフ(タイ)となり、プレイヤーは自分のチップを取り戻します。

ディーラーの表向きのカードが10のカードかエースの場合、ディーラーは裏向きのカードを見て、2枚のカードでナチュラルになるか確認します。表向きのカードが10のカードやエースではない場合、ディーラーは、自分のプレイ順になるまで裏向きのカードを見ません。

プレイ

左側のプレイヤーから順番に「スタンド」(次のカードを引かない)するか、「ヒット」(ちょうど21にするか、21に近づけるために次のカードを引く)するかを決めなければなりません。つまり、プレイヤーは最初に配られた2枚のカードを保持することもできますし、または、合計を確定(21以下の場合)するか、「バスト」(21を超えた場合)するまで、ディーラーに次のカードを1枚ずつ要求することができます。バストのケースはプレイヤーの負けで、ディーラーは賭けの全額を没収します。ディーラーは次のプレイヤーに対して、同じことを繰り返します。

プレイヤーはエースを1または11と数えて、他のカードを引くかどうかを決められるため、エースと10のカード以外の組み合わせは「ソフトハンド」と呼ばれます。例えば「ソフト17」(エースと6)の場合、合計は7または17です。17の合計は良いハンドですが、プレイヤーはさらに高い合計を求めてカードを引くことがあります。エースを11と数えて引き手がバストになる場合、プレイヤーはエースをシンプルに1と数え、スタンドするか「ヒット」(ディーラーに次のカードを1枚ずつ要求)してプレイを継続します。

ディーラーのプレイ

ディーラーがすべてのプレイヤーへカードを配り終えたとき、ディーラーの裏向きのカードがめくられます。その合計が17以上であれば、スタンドされなければなりません。合計が16以下の場合、ディーラーはさらにカードを引かなければなりません。ディーラーは、合計が17以上になるまでカードを引き続ける必要があり、到達時にディーラーはスタンドしなければなりません。ディーラーがエースを持っていて、それを11として数えると合計が17以上(ただし21を超えない)になる場合、ディーラーはエースを11とカウントしてスタンドしなければなりません。プレイヤーは常に1枚以上のカードを引けるオプションを持っていますが、ディーラーの決定はすべてのプレイで自動的に行われます。

意思の伝え方

プレイヤーの順番になったら、「ヒット」と言うか、指1、2本で自分側へテーブルを擦ったり、「こっち」と誰かを呼ぶような仕草で手招きしたりして、カードを引く合図を送れます。プレイヤーがスタンドすると決めたときは、「スタンド」または「ノーモア」と言うか、テーブルのすぐ上で、伏せた手を水平に動かせば、その意思を伝えられます。

ペアのスプリット

プレイヤーの最初の2枚のカードが、2枚のジャックや2枚の6などのように同じ点数である場合、次の順番でそれらを別々のハンドにすることを選択できます。その際、最初に賭けた額は一方のカードに割り当てられ、もう一方のカードには同額をベットする必要があります。プレイヤーは、まず左側のハンドをスタンドするかヒットしてプレイし、その後で、右側のハンドをプレイします。このように2つのハンドは別々に扱われ、ディーラーはそれぞれを個別に処理します。エースのペアの場合、プレイヤーには、それぞれのエースににつき1枚のカードが配られますが、さらにカードを引くことはできません。また、これらのエースに対して10のカードが配られた場合、配当はベットした額と同じになります(他の場合のブラックジャックのような、1.5対1ではありません)。

ダブリングダウン

プレイヤーには、最初に配られた2枚のカードの合計が9、10、11のときに、ベットする額を2倍にするもう一つのオプションがあります。プレイヤーの順番で、初めに賭けた額と同額をベットすると、ディーラーはプレイヤーにカードを1枚だけ配りますが、そのカードは裏向きに置かれ、手の終了時に賭けが確定するまで、めくられません。2枚のファイブの場合、プレイヤーはペアをスプリットするか、ダブルダウンするか、そのハンドでそのままプレイすることができます。ただし、ディーラーには、スプリットやダブルダウンのオプションがありません。

インシュアランス

ディーラーの表向きのカードがエースのとき、裏向きのカードが10のカード、つまりハウスがブラックジャックであると、すべてのプレイヤーが最初のベットの半分までサイドでベットすることができます。そのようなサイドベットがすべて出たら、ディーラーは見せていないカードを確認します。それが10のカードの場合はめくられ、インシュアランスを賭けたプレイヤーが勝ち、2対1の配当で、その半分ベットの2倍が支払われます。もちろん、ディーラーにブラックジャックが出ればハンドは終了し、プレイヤーのメインのベットは没収されます。ただし、プレイヤーがブラックジャックを持っていれば、スタンドオフになります。10のカードが大量に残っていることが確実な場合を除き、インシュアランスはプレイヤーへ常におすすめする手ではありません。

精算

支払いや回収が済んだベットが、元に戻されることは絶対にありません。そのため、プレイヤーが先行であることが、ディーラーにとっての重要な優位性となります。プレイヤーがバストした場合、ディーラーがバストになっても、プレイヤーはすでにベットを失っています。ディーラーが21を超えた場合、ディーラーはスタンドしていたプレイヤーへ、それぞれのベットの額を支払います。ディーラーが21以下でスタンドした場合、ディーラーを上回る合計(21を超えない)のプレイヤーにベットの額を支払い、下回る合計のプレイヤーのベットを没収します。スタンドオフ(ディーラーと同じ合計のプレイヤー)がある場合、チップの支払いや没収は行われません。

リシャッフリング

それぞれのプレイヤーの賭けの結果が確定すると、ディーラーはそのプレイヤーのカードを集め、L字型の透明プラスチックシールドの横に表向きに置きます。リシャッフルのタイミングを示すプラスチックのインサートカードが現れるまで、ディーラーはシューからカードの配布を続けます。そのラウンドのプレイが終了すると、ディーラーはすべてのカードをシャッフルし、カットを準備し、カードをシューに投入して、ゲームが続きます。

基本戦略

ブラックジャックで勝つための戦術では、プレイヤーがそれぞれのハンドを最適な方法でプレイすることが要求され、そのような戦略では常にディーラーのアップカード(表向きのカード)が何であるかを考慮しなくてはいけません。ディーラーのアップカードが良いとき、たとえば7、8、9、10のカードやエースのとき、プレイヤーは合計が17以上になるまでカードを引いてください。ディーラーのアップカードが弱い4、5、6のとき、プレイヤーは合計が12を超えた時点でカードを引くのを止めるべきです。ここでの戦略は、バストの可能性がある場合は、絶対にカードを取らないことです。この弱い持ち手のときに望むことは、ディーラーにヒットさせ、あわよくば21を超えてもらうことです。さらに、ディーラーのアップカードが、2や3など、それなりなとき、プレイヤーは合計が13以上で止めるべきでしょう。

ソフトハンドでは、合計が18以上になるまでヒットを続けるのが一般的な戦略です。つまり、エースと6(7または17)であれば、プレイヤーは17で止めずにヒットします。

ダブルダウンの基本的な戦略は、次のとおりです: 合計が11のとき、プレイヤーは常にダブルダウンすべきです。合計が10のときは、ディーラーに10のカードかエースが出ていない限り、ダブルダウンすべきです。合計が9のとき、プレイヤーはディーラーのカードが普通か弱い(2から6)ときのみ、ダブルダウンすべきです。

スプリットについては、プレイヤーはエースまたは8のペアは必ずスプリットしましょう。同一の10のカードはスプリットすべきでなく、また、2枚の5の合計は10であることから、タブルダウンでの使用がより効果的なため、5のペアはスプリットしないでください。合計8はカードを引くのに良い数字であるため、4のペアもスプリットしないでください。一般的に、ディーラーが8、9、10のカード、またはエースを持っていない限り、2、3、7のペアはスプリットしても構いません。さらに、ディーラーのカードが弱いとき(2から6)以外は、6のペアはスプリットしないでください。